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ケアマネジャーの歴史
高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の割合)が高いドイツでは現在における日本の介護保険制度のモデル(保険の仕組みに異なる部分があり、全く同じという訳ではありませんが)となる
「公的介護保険」が1995年に施行されました。
また韓国には「老人長期療養保険法」、アメリカには「メディケア」という公的保険制度があり、高齢者・障害者の問題は日本だけでなく世界各国が抱えているといっても言い過ぎではないでしょう。
介護保険法が法律で制定される1997年以前の日本では、介護にかかる費用は主に老人保健で賄われていましたが、1973年、老人福祉法の改正により、70歳以上(条件付で65歳以上)の高齢者を対象に医療費自己負担額の無料化が導入されます。
しかし、この無料化によって意味もなく複数の病院を渡り歩いて診療・診察を受ける者の増加や、自宅で面倒を見られない家族が病院を療養施設代わりにする「社会的入院」といった問題が起き、無料化以後の10年間で高齢者にかかる医療費が約10倍に膨れ上がってしまいました。
また、高齢者を対象とした公的制度である老人福祉法(1963年制定)により設立した老人福祉施設へ各都道府県や市町村の地方自治体が高齢者を入所させるという「措置制度」もありましたが、この措置は入所者に入所先を選択する権限がない、受け入れ施設の数が圧倒的に足りない、進展する高齢化に対し、福祉の財源である公費だけではとても賄いきれないという課題を抱えることになります。
これらの課題を解消するため、高齢者、障害者が不自由ない生活を送れる介護サービス・介護施設を利用できる環境を整えようと1997年に制定されたのが介護保険法で、その法に基づいて施行されたのが介護保険制度という訳です。
ところで、ケアマネージャーの業務の一つである「ケアマネジメント」は、社会福祉士や社会福祉主事の手により行われていましたが、これらの業務が介護保険制度の施行と共に介護支援サービスとして正式に組み込まれるようになった事で、新たにその業務を受け持つ専門職が必要になりました。
というのも、制度施行以前は「施設での介護」が中心で「在宅での介護」はごく少数であったことから、ケアマネジメントを行うケアマネージャーの存在は特に必要とされていなかったのです。
しかし、「在宅での介護」が求められるにつれ、そのサービスをコーディネートする存在もまた求められるようになり、そうした背景から導入されたのがケアマネージャーという職種なのです。
こうして誕生したケアマネージャーは駆け出して10年そこそこであり、歴史としてはまだ浅いですが、ケアマネージャーが導入された当初に比べると、その存在意義は一般的に理解されるようになってきています。
ケアマネジメントの必要性が改めて認識されるようになった今、ケアマネージャーの歴史は更に深まりを見せてくれることとなるでしょう。
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